この前見た夢の話
なぜか裸足(靴下は履いている)で電車に乗っている俺。
つり革を掴み、耳にイヤホンを装着して音楽を聴きながら電車に揺られていた。
時刻は車内の顔ぶれ(疲れた顔のサラリーマン、予備校帰りの高校生など)からして22時くらいだったと思う。
初めは普通に過ごしていたが、段々と靴を履かずに電車に乗っているという事実を耐えきれなくなり、どうにかして恥ずかしさを紛らわそうと画策しようとする。
その末に辿り着いたのが「隣のつり革に掴まっている人間で下半身を隠す」というものだった。
「これだ!」となった俺はすかさず隣の乗客の体に自分の足をスライドさせて隠す。
するとどうなるか。
イヤホンを貫通して俺の耳に入ったのは後ろに座っていた3人のJKの嘲笑だった。
具体的な文言は理解できなかったものの、とにかく彼女らが俺のことを良く言っているようにはなぜか思えなかったのだ。
すかさず俺は肉人形どもを睨む。舌打ちしながら。
それでも怯むことなくそいつらは俺を嘲笑う。
完全に堪忍袋の緒が切れた。
「あのハァ......」
もちろん夢の中なのではっきりと話すことができない。
夢の中で縄跳びをしようとしてもなんか上手く跳べないやつ。それと同じ感じだ。
「そういうのヤメタホウガイ,イヨ.....」
惨めなオタクである。
ここまで言い終わった後、都合よく最寄駅に着き、勝ち逃げ(?)の形で夢を終えた。
はい、俺の勝ち。